Insight Global活用事例:「グローバル・キャッシュ・マネジメント」

近年、企業活動のグローバル化が進み、グループ会社全体での資金コントロールの意識が高まっています。企業グループ全体の資金をグローバルに一元管理することで、資金を効率的に利活用する手法をグローバル・キャッシュ・マネジメントと言いますが、海外子会社及びグループ全体に関しての資金管理が、適切にできていない場合も多く見られます。

特に中堅•中小企業では、そのほかの管理事項がたくさん存在し、そこまで目が行き届いていないことがほとんどでしょう。一部の海外子会社に不必要な現金残高が残る一方で、本社は他の海外子会社で借り入れをしているような財務不効率が生じているケースも多くあります。
しかし、グローバルでのグループ企業の資金管理を適切に行うことは、財務面強化のために非常に有効な取り組みとなります。銀行取引をグローバルに集中化し、グループとしても銀行との関係を見直すことも場合によっては必要になるでしょう。企業グループのキャッシュをファイナンスの機能を持つ子会社に集中させたり、各海外子会社にキャッシュマネジメント用の勘定を持たせるケースもあります。

 

 

グローバル・キャッシュ・マネジメントのメリットとその手法

グローバル・キャッシュ・マネジメントのメリットとしては、財務効率性の強化、銀行取引条件の改善、銀行手数料の低減、グループ全体でのキャッシュ残高の迅速な管理(日次、月次、四半期、年度)、支払利息や受取利息の効率的な管理などが挙げられます。

では具体的に、どのような取り組みが行われているか少し見ていくと、例えばインハウスバンクを設立し、本社財務部があたかも社内銀行のように効率的なキャッシュ管理を行う事も可能です。グループ内の決済や為替取引、投資・ローン取引をインハウスバンクで内製化し、外部との取引をインハウスバンク経由に一元化することによって、金融コストを大幅に削減できます。
例えば、グループ会社間で債権・債務が複雑に発生している場合、ネッティング(差額決済。複数の当事者間で債権と債務を相殺し、その差額を決済することにより債権・債務関係を消滅させる手法)によって、送金手数料や為替手数料などをカットすることができます。

Insight Globalでグローバル•キャッシュ•マネジメントを実現!

グローバル•キャッシュ•マネジメントを導入の際は、各社がバラバラではなく、グループ全体として適切に全体最適を測れるよう本社の財務部がリーダーシップを持つことが重要になってきます。
しかし、多くの企業ではグループ資金管理体制が確立できず、基本的な資金情報が本社側で「見えていない」のが現状でしょう。独自性の強い子会社の中には、資金の「見える化」に強い抵抗を示す場合もあります。しかし、だからこそ、トップダウンで「各社の資金はグループ全体のもの」という強いメッセージを本社が発信•定着させる事が必要です。また同時に、親会社が「見える化」システム構築のサポートをする事も非常に重要です。

弊社では、この資金情報の「見える化」のための組織・業務プロセスの見直しからシステム構築まで、グローバル経営管理ツールを活用して、包括的なサポートを提供させていただく事が可能です。
グローバル経営管理ツールにより、資金情報を一義的に収集し、その情報を子会社と適時に共有できるシステムを構築、グローバル•キャッシュ•マネジメントを効率的に導入できます。既に多くの企業様が、弊社専属のインド人エンジニアと共に、各社が抱える課題をInsight Globalにより解決してきました。弊社では、スタッフが一丸となり、企業様の課題にあった最適なソリューションを提案させていただきますので、ぜひご相談ください。