Insight Global活用事例:グループ全体の受発注•在庫管理業務を効率化

クライアント概要

今回のクライアント様は、抹茶やワサビなど日本食材の輸出販売を行う小売会社です。欧米の健康志向やアジア新興国での中間層の台頭により、近年日本食材の需要が高まっています。この会社では、このブームを商機と捉え、2000年以降、東南アジア、インド、オーストラリアなど6カ国に拠点を設立しました。

課題

1.非効率的な受発注•在庫管理業務
この会社の海外子会社では、各国違った会計システムを使用し、受発注数・在庫管理業務はExcelで行っていました。これらは全て手作業のため、ミスや工程も多く、報告書提出前は子会社も本社も残業になっていました。

2.海外子会社の会計処理が杜撰に
この会社では、コスト面と人員不足から、会計処理を現地の会計事務所に委託していました。しかし、会計作業が海外子会社から離れてしまうと、「どうせ本社は詳しくチェックできないから」と不自然な資金の動きが見られるようになり、会計処理の外注をやめ、リーズナブルに内製化する方法を見つける事が喫緊の課題となっていました。

3. タイムリーに経営数字が見えない
「子会社からの報告が遅く、タイムリーに財務状況を把握できない」という事も、この会社の大きな悩みのタネでした。
時差はもちろんですが、海外ではバカンスが長かったり、休みの時期が違ったりします。例えば、インドでは10月はディワリ。アジア諸国では2月の春節があり、基本的に現地スタッフは休みです。その間、日本側は業務が滞り、迅速な経営判断ができません。

これらの状況を鑑み、経営陣は「社内で会計処理を内製化し、グループ全体のデータを一元管理する事が必要」と判断。グローバルジャパンがInsight Global導入のサポートをさせていただきました。

Insight Global導入の成果

1. 国内外全ての在庫管理のデータが、Insight Global上で一元管理。
Insight Globalのダッシュボード上では、会社の全てのデータが集約されています。例えば、どの国に、何が、いくつあるか。各食材の製造日、賞味期限、発送日、ロットなど、あらゆるデータを把握できるため、倉庫の適正在庫を常に維持。輸送コストやロスを減らすことに成功しました。

2. リアルタイムに財務状況を把握
会計業務の内製化が実現し、会社の財務状況をリアルタイムに把握できるため、迅速な経営判断が可能になりました。また、Insight Globalは、いつでも、どこでも見られるので、コロナ禍のリモートワークも円滑に進み、受発注を止めることなく、世界中のお客様に日本食を届けることができました。これにより、取引先との信頼度も深まったと感じられています。

3.自動化で残業時間が激減。
Insight Globalにより、これまで手作業で行っていた多くの作業が自動化されました。
Insight Globalでは、クラウドが既存の会計システムから自動でデータを吸い上げ、それらをグラフで表現してくれるため、報告書作成もほとんど必要ありません。これまでExcelで手作業入力していた集計や外貨評価換算もワンクリックでOK。もちろん、多言語翻訳、現地通貨、日々の為替変動にも自動で対応しています。多くの作業が自動化された結果、スタッフのワークライフバランスも実現し、「報告書締め切り前の残業は何だったの?」と感じるほどです。


Insight Globalは、会社の業種や内情に応じ、柔軟なシステム設計が可能です。操作もExcelベースなので簡単。当初は不安に感じておられたスタッフの皆様も、「使い慣れたExcelと同じなので、どうすればいいか直感的に分かる」「思っていたより簡単だった」と、大きな混乱もなく導入することができました。
「DXで海外展開をもっと強力に進めたい!」「海外子会社管理をもっと効率化したい!」とお考えの小売業のみなさま、ぜひグローバルジャパンと一緒に挑戦してみませんか?