Insight Global活用事例:KPI管理(製造業)

グローバル企業ではスタンダードなKPI管理。日本でも、トヨタを始め、多くの企業が適切なKPI管理をして安定した企業運営を実現させています。
しかし一方で、中小企業の経営者の方から、「うちの会社は規模が小さいから、KPI管理は必要ない」という声を聞く事がございます。

しかし、本当にそうでしょうか? 
KPIは企業の現状を的確に表すもので、KPI管理は例えるなら「企業の健康管理」とも言えるでしょう。事業の規模にかかわらず、適切にKPI管理をする事で、企業の良い点や抱えている課題があぶり出されるのです。

製造業で活用されている主なKPI

KPIは業種や部門、企業の最終目標によっても異なります。
製造業においては、QCD、つまり、Q(Quality:品質)、C(Cost:原価)、D(Delivery:納期)の向上を念頭に置いたKPI管理が一般的でしょう。
製造業のKPIは、生産管理の標準指標の国際標準を定めたISO22400で定義されていますが、例えば下記のような項目が製造業でKPIとして設定されます。

●効率性:労働生産性、負荷度、生産量、負荷効率、利用効率、設備総合効率、正味設備効率、設備有効性、工程効率

●品質:品質率、設備保全利用率、直行率、廃棄度合、廃棄率、工程利用率、減衰率

●在庫管理:在庫回転率、良品率、総合良品率、製品廃棄率、在庫輸送廃棄率、その他廃棄率

●能力、環境管理、保全

ISO22400には、日本を始め、アメリカ、ドイツ、中国、フランス、スウェーデン、スペインなどが参加しています。ISO22400の取得を目指していない企業でも、ISO22400を参考にKPIに取り組み、効率的な経営をしようとする企業は多くあります。

KPI管理には、「経営数字の見える化」が必須

では、徹底したKPI管理を行うにはどうすれば良いのでしょう? 
その答えが、弊社開発の「Insight Global」を活用したKPI管理です。
KPI管理を行うためには、社内に蓄積される全データを収集し分析する必要がありますが、人間の力では、膨大な量のデータを処理するには限界があります。
しかし、Insight Globalはそれらの処理をAIが自動で行い、企業の全データを見える化。容易にKPI管理する事が可能です。
では、Insight Globalではどのような事ができるのか、主な機能を見ていきましょう。

●データ集計の自動化:これまで手作業で集計されていた財務及び業務報告を自動化します。データを送る側も受け取る側も負担が減り、業務の効率化が実現できます。従来は、国内外の子会社はデータをエクセルでまとめ、メールに添付する形で本社に報告していました。しかし、Insight Global導入後は、入力したデータがダッシュボード上に直接反映されるため、負担が減り、人の手がほとんど入らないのでデータの信頼性も向上しました。

●データの一元管理:海外拠点や国内子会社など全ての拠点のからのデータを一元管理します。入力されたデータは即時ダッシュボードに反映され、「いつでも・どこでも・誰でも」確認可能です。また、異なるシステムからのデータも統合できます。

●最先端AIで分析:最新のAIが、人の力では気づけなかった課題をあぶり出し、アラーム機能で通知してくれます。

●強固なセキュリティ:Insight Globalでは、世界トップレベルのセキュリティを誇る「Microsoft Azure」を採用しております。Azureは、コカ・コーラやBMW、Adobe、富士通、トヨタ自動車など、世界の一流企業も利用しているクラウドサービスですので、安全にデータ管理をしていただけます。また、弊社専属のインド人エンジニアは、長年アメリカ企業とのプロジェクトに携わってきました。全員、アメリカの最先端のセキュリティ技術を常時アップデートしており、スタッフの技術面も自信を持っております。

意外と難しいKPI管理。成功するためには?

KPI管理をやってみたものの、思ったような効果が出なかったと言う失敗談もよく聞かれます。その理由として多いのが以下の2つです。

1.評価やフィードバックが不十分で、改善まで手が回らなかった
KPI管理で大切なことは、定期的に目標値に届いているか確認し、できていない場合は改善をしていくと言うプロセスにあります。しかし、中にはKPI設定をしただけで満足してしまい、改善に必要な評価やフィードバックが疎かになってしまうケースが見受けられます。
このような失敗を防ぐためには、プランを振り返るタイミングや方法なども事前にしっかり計画に組み込んでおく必要があります。

2.KPI設定をたくさん設定し、管理が大変になってしまった
多くの項目をKPIとして設定した結果、データの管理や分析が複雑になり、業務が増えてしまったという失敗も聞かれます。
理由としては、どの項目も重要に思えて絞れず、多くなってしまった。経営陣の意見が割れ、最終目標を定められず、設定項目が増えてしまったなどが挙げられます。結果、「KPI管理=負荷」という考えが共通認識となり、社員がKPI管理に不満を持つようになることも。

KPIは業種だけでなく、最終目標によって違ってくるため、導入時に社内で同じ方向を向けるよう具体的に目標を設定しなければなりません。企業にとってKPI設定は最初の壁になりますが、グローバルジャパンにはMBAと公認会計士の資格を持つ専門家がおり、これまで多くの製造業のKPI管理に携わってきました。企業様のお話を丁寧に聞き取り、共に最適なプラン作りのお手伝いを致しますので、初めてのKPI管理でもご安心ください!