Insight Global活用事例 : 商社の資金管理

ケース概要

クライアントは機械商社で、東南アジアに複数拠点があります。
しかし、資金管理が適切にされていない事がボトルネックになっており、下記のような問題に悩まされていました。

課題1.資金不足を予測できない。
東南アジア各地にある子会社は、資金が必要になるとまず本社に報告をしますが、法制度や様々な理由でスムーズに資金手当できない事がありました。「もし、ITの力で早めに資金調達をし、子会社の資金需要に迅速に対応ができれば…」とのお悩みを弊社に寄せられました。

課題2. 金融機関への信用力を高める必要がある。
この会社は、仕入と資金回収にタイムラグが発生するため、購入資金はほとんど借り入れで対応していました。
一般的に、金融機関は、いつ資金を返済できるかという計画が明確で、信頼できると判断した会社には柔軟に対応してくれます。
しかしこの会社は、資金管理が適切にされておらず、資金状況や返済スケジュールの提出(どの段階でいくらあるのか、いつ売掛金を回収し、いつ支払いのために出金するかなど)を、金融機関の信用を得られるレベルで報告できない状況でした。

ソリューションと成果

そこでグローバルジャパンでは、Power BIを活用した資金管理をご提案し、下記のような成果を得ることができました。

●スムーズな資金手当を実現
Power BIのダッシュボード上で、全拠点の資金の流れを確認し、資金需要に対応できていない日を一目見て分かるように設計しました。また、送金手続きに時間がかかる国にはアラートを設定し、資金手当がスムーズに実施できるようになりました。


●資金状態の透明化で、金融機関からの信頼度が向上
海外での資金回収はどうしても日本以上に時間がかかってしまいます。加え、回収条件はクライアントとのパワーバランスで、例えば月末締め・2ヶ月後払い・半年後払いなど違ってくるため、回収後の管理が複雑になります。
しかし、ダッシュボード上で海外拠点を含めたグループ全体の資金状態が透明化され、売掛金•支払い•入金予定などの資金の流れをタイムリーに把握できるようになったため、金融機関から高い信頼を得られる報告を提出できるようになりました。

●教育コストの削減
Power BIのダッシュボードでは、データが表やグラフなどで表されるため、直感的で現状把握が可能です。日々、データの動きを観察する中で、「こういう科目でこういう動きが出た場合、リスクがあるから気をつけた方がいい」などケーススタディで学べるようになります。わざわざ講師を呼んだりする必要がなく、実践の中で効率的に学べるので教育コストが削減されます。
グローバルジャパンでは、サポートが終了した後も社内の方だけで円滑に運用できるような仕組作りのお手伝いをさせていただいております。「データの見方が分からない!」「この科目はどこに気をつければいいのか?」という疑問にも、分かりやすく丁寧にレクチャーさせていただきます。

●コンサルサポート
グローバルジャパンの東京事務所には、海外経験豊富な会計士が常駐しております。例えば、KPIを見ながら、どういう費用がかかっているか・どこの利益が出ていないかなど、グローバルな観点から経営の改善のアドバイスさせていただく事が可能です。

海外拠点を含めたグループ全体の資金管理は、多くの会社が課題を抱えています。しかしPower BIであれば、各拠点バラバラではなく、本社の財務部などがイニシアティブを取り、グループ全体として全体最適を取れるようにする事が可能です。現在、海外子会社管理でお悩みの企業様、これから海外進出をお考えの企業様は、ぜひ一度、Insight Globalをお試しください!