Insight Global活用事例:経営システム標準化で、海外子会社のKPI管理を徹底しよう!

近年、海外拠点を含めたグループ全体でのKPI管理を希望される経営者の方からのご相談が増加しており、「海外子会社のKPI管理が上手くいかなくて困っています!」というお悩みの声が寄せられています。
その理由を洗い出すため、経営者の方々のお話をじっくり聞いてみると、そもそも海外子会社管理を行うための適切な対策がなされていないケースが多く見られます。

中でも多い失敗例が、海外子会社管理を現地に任せきりにして、現地主導で行っているケースです。その原因としては、本社が現地の商習慣や海外ビジネスに不慣れなため現地に丸投げしている、現地側が干渉されるのを嫌がっている、本社が現地に気を遣いすぎているなどが挙げられます。

まずは、経営システムを標準化しよう!

海外子会社管理は、コミュニケーションが障壁となる事が大前提であり、丸投げしていてはKPI管理はできるはずはありません。特に日本では「以心伝心」や「阿吽の呼吸」などの言葉がある通り、空気を読んで先回りして行動する文化があります。しかし、海外にはその様な文化はなく、「いつ、誰が、何を、どんな目的でやるか」など細かい部分までしっかり伝えばければ、動いてくれません。
ですから、本社が「なぜ、ちゃんとやってくれないのか?」と気を揉むのではなく、イニシアチブを取り、現地スタッフに確実に作業を実行してもらう体制をまずは構築する必要があるのです。
それでは、そのように現地としっかり連携し、グループ全体でのKPI管理を成功させるにはどのようにすればいいのでしょうか?


そのスッテプとしてまず、弊社ではInsight Global で「経営システムを標準化し、グローバルトップダウン型で海外子会社管理を行う」手法をご提案しております。
グローバルトップダウン型とは、本社主導で枠組みを決め、その実行を各子会社やグループ企業に指示する管理方式です。経営環境変化への対応力が高く、リスク管理能力が高いのが特徴で、世界をリードする多くのグローバル企業がこの方式を採用しています。
また、この方式は、経営者の判断を迅速に各拠点に伝え、グループ一体となって進めていく必要があるため、経営システムを標準化し、IT技術をフルに活用する必要があります。

Insight Globalで標準化するメリットは?

では具体的に、Insight Globalで経営システムを標準化すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

●データの統合で、より深い分析と適切なKPI管理が可能に
経営システムの標準化を行うには、まずデータの統合が必須です。
データ統合とは、異なる種類のデータを統合して幅広く活用できるようにする方法です。例えば会計システムを例に挙げると、日本では勘定奉行や弥生会計、インドではTallyなど国毎に異なる会計システムが使用されていますが、このままだとデータが分散され、フォーマットも違うため、データ収集や分析が非効率的になってしまいます。
しかし、Insight Globalでは、従来のシステムのままで情報を吸い上げて、同じフォーマットにしてあげることができるため、容易にデータ統合ができます。それにより、これまで別々に管理されているデータを単体で分析しただけのレベルから、多角的な視野で深い分析が可能になり、そこから新たな知見が得られる事も期待されます。
また、これら精度の高い情報収集と分析により、適切なKPI管理も実現できます。例えば製造業の場合、売上や利益だけではなく、減損減耗や製造工程の失敗率、残業代、営業に費やしたコストなど、今まで上げられなかった経済活動も数値化し、KPIとして設定できます。最終的なゴールを達成するための留意すべき根幹的な数値をタイムリーに入手・分析できれば、更なる飛躍のためのプランを打ち出すことも期待できます。

●データ収集の負担を大幅に削減し、属人化も回避
通常、データの取りまとめ作業には、各国の会計システムや商習慣に精通している人材が必要ですが、そのような優秀な人材を確保するのは中小企業にとっては至難の業です。また、その業務が属人化している場合、異動や離職などがあった時に業務が滞る事もあります。
しかし、Insight Globalではこれらデータは全て、ダッシュボード上で「いつでも、どこでも、誰でも」見ることができるため、会社の状況や社員のスキルに左右されず業務を進めることが可能です。

● 低コスト
Insight Globalによる海外子会社管理のメリットは、低コストである事です。大手のERPシステムには、会計、業務、債券債務管理など様々な機能がありますが、導入には何十億、何百億もかかる場合があります。ソニーやトヨタなどグローバル企業はそれだけの投資ができますが、中小企業はそうは行きません。しかし、グローバルジャパンが提案するInsight Globalであれば、コストを抑えつつ、必要な情報だけをタイムリーに吸い上げるシステムで経営を効率化できます。大手のERPの良さや基本的なエッセンスはきちんとInsight Globalにあるため、中小企業が経営数字の見える化を実現するに最適なツールとなっております。

●同じ切り口、同じ物差しで事業の企画ができる。
経営システム標準化により、各国のデータを同じ切り口、同じ物差しで分析し、事業の企画ができる事もメリットの一つです。
Insight Globalのダッシュボード上には、各拠点からの情報が同じタイミング・同じフォーマットであげられ、データクレンジング(データベースの中にあるデータから入力ミスや文字化け、欠落している不必要なデータを特定して、一定の基準でデータを修正すること) も標準化されています。これまでバラバラに分析していた事でも、全体的な統一感が出て、同じ切り口・同じ物差しで事業の企画ができるようになるのです。

本社が共通の枠組みを作り、子会社に徹底的に実施させる事は大きなチャレンジであり、負担も伴うため、戸惑われる経営者の方も多い事でしょう。
しかし、ご心配は無用です!グローバルジャパンは海外ビジネスに精通した専門家集団で、東京事務所にはMBAと公認会計士の資格を持つスタッフが常駐しております。Insight Global導入だけではなく、子会社管理・財務・グローバル人材育成など、海外ビジネスに関するあらゆる課題を包括的にサポートさせていただくことが可能です。スッタフ一同、「日本の中小企業にグローバル経営力を」をモットーに、皆様のビジネスを応援しますので、いつでもご相談お待ちしております!