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海外子会社における不正のトライアングル

不正のトライアングルの要素の中で、企業が実質的にコントロール可能なのは、「機会」である。「動機・プレッシャー」や「姿勢・正当化」といった要素は、現地法人のマネジメントの個人や、従業員の仕事に対する姿勢による部分も大きく、企業が積極的にそれらの要素を排除しようとしても、難しいケースもある。しかし、「機会」については、企業が不正のリスクを認識して、それらを防ぐための内部統制を構築することで、不正が生じる「機会」を大きく減少させることは可能である。

海外子会社で、どのような不正が生じるリスクがあるかを網羅的に把握して、優先順位を付けながら、それらの不正を防ぐための内部統制の整備を進めていくことが求められる。

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