KPI管理とは
小売業は、新規参入が比較的容易なため競争が激しく、トレンドに大きく左右される業種です。各社この市場での生き残りをかけ様々な取組みをしていますが、BIツールでKPI管理し、安定した経営を目指す動きが高まっています。実際に、グローバルジャパンにも小売業の皆様から相談をいただく機会が増え、BIツールの浸透を実感しております。
しかし、ほとんどの企業様がBIツールもKPI管理も初めと言う事もあり、「そもそも、KPIって何なのか？」「見える化が重要なのは分かっているが、どうやってKPIを設定すればいいか分からない」と戸惑いの声が聞かれます。今回は、そんな小売業の皆様向けに、BIツールを活用したKPI管理についてご説明したいと思います。
そもそも、KPIとは何なのか？
簡単に言うと、KPIとは「最終目標を達成するため、現状を判定・評価する為の指標」です。
ではここで分かりやすく、飛行機の操縦に置き換えて考えてみましょう。
飛行機のコックピットを見てみると、全てのデータ（スピード、燃料、天候、目的地までの距離など）が一目で分かります。パイロットは、ガソリン残量や急な天候変化がないかなど数値を目安にしながら目的地に向かいますが、KPIは正に、これらの数値と言い換える事ができるでしょう。
安全に目的地に到着するためには、定期的な状況確認は必要不可欠です。同様に会社も、運営を安定させ最終目的を達成するには、KPIのような基準となる具体的な数値が必要です。
KPI設定時の注意点
KPIの項目や目標値の設定は、業種や部門だけでなく、会社が目指すゴールによっても変わります。経営陣全員が、同じゴールを目指していればKPI設定は比較的スムーズですが、必ずしもそうとは限りません。売り上げに重点を置きたい人もいれば、資金回収が最優先課題と考えるも人もいるでしょう。
各々、目を向けているポイントが違う事はよくあるので、システムを作る前に、会社の方向性や解決したい課題をしっかり議論し、社内でコンセンサスを取る事が重要です。
「KPI設定は初めてで分からない…」と戸惑われる企業様もいらっしゃるかと思いますが、心配には及びません！ グローバルジャパンにはMBAと公認会計士の資格を持つビジネスのプロがおり、これまでに多数の小売企業のKPI管理に携わってまいりました。ベンダーとしては勿論、コンサルタントとしての実績も豊富にあり、自信を持って経営改善のためのサポートをさせていただきます！
小売業のKPI設定具体例
店舗のある小売業の場合、入店率、購買率、来店客数 、店舗前通行量 、リピート客数、販売数、回転率、利益率、返品率、生涯顧客率などの項目がKPIに設定されます。ではこれらをKPIに設定する事が、どのように業務改善に繋がるのか、入店率と来店客数と購買率を例にみてみましょう。
●入店率
通行人のうち何人が入店したかを表す指標です。入店率を分析して分かる事は、看板や正面ディスプレイがどの程度効果があったかです。例えば、一定期間内に正面のマネキンディスプレイを替えて、入店率を比較すれば、人気のコーディネートやトレンドを分析したり、マーケティングが正しかったのか評価したりできるでしょう。
また、結果を参考に、人気のあったコーディネートを店舗スタッフに着てもらう・SNSで発信するなど、売り上げアップに効果的な活動をする事が可能になります。
●来店客数と購買率
来客者数は店舗に訪れた人数。
購買率は来店客のうちの購入客の割合です。
一つのKPIからも様々な状況確認できますが、複数組み合わせると、もっと店舗の状況を深く分析する事ができます。
例えば、来店客数と購買率を組み合わせてみてみましょう。もし、来店客数が多いにも関わらず、購買率が低い店舗があるとします。そういう場合は、ディスプレイやSNSでの広告は成功しているが、「その店舗に問題がある」と言うサインかもしれません。例えば、態度の悪いスッタフがいる、接客方法が支持されてない(例：しつこい声かけ・大きな声で呼び込み)、試着室が足りず待たされて帰ってしまったなど、何かしら店舗内に課題があるはずです。
Insight GlobalでKPI管理するメリットは？
Insight Globalでは、全ての店舗情報がリアルタイムで、かつグラフなどで分かりやすく確認できるため、課題を早期発見•解決できる事が強みです。近年は、ネット上のレビューの信頼度が非常に高くなっており、「もうあの店では買わない！！」と一度でも悪い評価がついた場合、企業への打撃は相当なものになります。
しかし、Insight GlobalでKPI管理をすれば、課題を早期発見•解決するだけでなく、新しい知見が得た事によって、今まで思いつかなかった斬新なプランが生まれる事もあります。
顧客満足度を向上させたい。より良い店舗を作りたいと考えられている小売業の皆様は、是非、グローバルジャパンと一緒に挑戦してみませんか？
