ケース概要
本ケースのクライアント様は、商機をアジアに求め、製造・販売など3つの海外拠点を持つ中小企業です。今回のご依頼は、主に下記4点でした。
1. 業務管理システムの一新と、海外子会社運営の効率化
2. 円滑な海外子会社管理と、国際会計基準IFRSへの対応
3. 新システム導入への理解と、社内チームワークの向上
4. グローバルビジネス人材の育成
今回のプロジェクトでは、グローバル経営管理ツール導入だけでなく、財務面でのアドバイスも不可欠であるとの事で、弊社がサポートする運びとなりました。それでは、次のチャプターで、課題と成果について詳しく見ていきましょう。
課題とInsight Global成果
●課題1: 業務管理システムの一新と、海外子会社運営の効率化
この企業は20年ほど前に導入したシステムを使用し続けており、海外事業を拡大する中で、機能が時代遅れとなっていました。とかく課題となっていたのが、グループ全体での情報共有、データ収集・分析に時間がかかること。それにより、タイムリーな状況が把握できない事でした。
しかし、グローバルジャパンが開発した「グローバル経営管理ツールInsight Global」の導入により、時間や場所を問わず、全てのスタッフが、タイムリーにデータを共有し、業務の効率化を実現する事が可能になりました。以前は相手のレスポンス待ちで時間を無駄にしていましたが、今ではほとんど「Insight Global」で確認可能になり、本来の業務に集中できる様になりました。
また、Insight Globalでは、銀行や支払いのデータをクラウドが自動で吸い上げてくれるため、手作業での入力作業やミスが激減。またそれら収集されたデータは、自動でグラフや表で表現されるため、経営陣や銀行への報告や資料作成の労力も大幅に減少。業務全体の効率化が実現しました。
●課題2: 円滑な海外子会社管理と、国際会計基準IFRSへの対応
海外子会社管理には、国際会計基準であるIFRSや、グループ全体での連結決算業務の対応が不可欠です。しかし、中小企業ではどうしてもリソースに限界があり、高度な会計知識を持った人材を雇用することは困難です。しかしグローバルジャパンには、海外ビジネス経験豊富な公認会計士が常駐しているため、会計や財務面でのご相談をいつでもお受け致します。「日本と処理方法が違って分からない!」と頭を抱える心配はご無用です!
●課題3:人材の育成
この企業では、中小企業という事もあり、海外ビジネスや経営数字分析に対応できる人材が少ない、且つ、育成が追いついていないという悩みがありました。そこでグローバルジャパンでは、様々な研修を実施し、海外子会社管理の基本知識、Insight Globalで集約したデータの見方や活用法など、グローバルビジネスで活躍できる人材育成のお手伝いをさせていただきました。実はInsight Globalには、毎日活用している内に、自然とデータ分析のスキルが身に付いてくるという教育効果が期待できます。弊社公認会計士も、「どの項目が、どういう状況になったら注意が必要か」「この項目の目標値はこれくらいが妥当だ」と言った数字を読み解くポイントをお教えする事も可能です。
●課題4:新システム導入への理解と、社内チームワーク向上
新システム導入に当たり、新たに浮上した課題が、各部門からの不安の声でした。「現在のシステムのままで問題ない」「新しいシステムについていく自信がない」「旧システムから新システムに移行した時の整合性は大丈夫なのか?どうやるのか?」など様々な声があり、いかに社内の温度差を無くし、チーム一丸となって取り組んでいくか考える必要がありました。
そこで弊社では、経理やITの枠を越えた部門横断的な研修を行い、Insight Globalについて丁寧に説明させていただきました。例えば、
・Insight Globalはエクセルがベースのため操作性が良く、すぐに慣れること。
・作業の自動化により、手作業やミスが減る。資料作りが楽になること。
・グローバルジャパンのエンジニアが協力し、一社ずつデータをクレンジングするので、整合性には問題ないこと。
など、皆さんの疑問に答え、不安を払拭することから始めました。結果、スタッフが新システム導入を目指すという同じゴールを目指し、ワンチームで取り組む事に成功しました。
システムを一新し、新たな体制での船出は、大きな勇気が必要です。しかし、目まぐるしく変化するグローバルビジネスに於いては、常に変化と需要に素早く対応していくスピード感が不可欠です。グローバルジャパンでは、システムや財務などの専門知識だけでなく、安定した会社運営のためのチームビルディング構築まで、全方向から中小企業の業務改善をサポート致します!