インドにおけるSDGsビジネスの広がり
SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、日本語に訳すと「持続可能な開発目標」のことです。近年、環境や人権問題への関心が日本でも高まっており、企業も様々なSDGsビジネスに取り組んでいます。
弊社インド法人でも、現地チェンナイで2019年に聴覚障碍者を1名雇用しており、SDGsには強い関心があります。今後、世界に誇れる日本の高い技術をインドに紹介し、持続可能な社会を作り出すビジネスを広げるサポートができればと考えております。
そこで今回は、日本企業による、インドでのSDGs達成への貢献についてご紹介したいと思います。
日本企業による、インドでのSDGs達成への貢献
インドでは近年、貧困人口は減少傾向にあるものの、SDGs達成にはまだまだ程遠い状況です。しかし、先進国を始め、各国が「未達成の分野にこそ商機がある」と考え、水質改善、エネルギー問題(ソーラーパネルやソーラー家電)、食料、農業、医療、衛生など、SDGs達成に貢献する技術を提供しています。
出典:インド大使館 https://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/Indian_Economy/3(r).pdf
日本からも、ヤグチ電子工業(宮城県)が、「オクルパッド」と言う子供向け弱視治療機器の臨床実験をインドで実施。インド進出の一歩を踏み出しています。
ヤグチ電子工業は、1974 年、ウォークマンの世界戦略工場として設立。そこで蓄積された技術を活用し、タブレットでゲームを楽しみながら弱視治療できるオクルパッドを開発しました。従来の弱視治療は、目にパッチを当てて行いますが、高温多湿のインドでは肌トラブルが起きる事が多くあります。しかし、この製品は、そのようなストレスがなく、しかも楽しみながら治療できるメリットがあります。
このプロジェクトのサポートをしているJICAの報告によると、「弱視は人類共通の疾患であり、人種によらず出生数の 2~3%が発症する(日本 2 万名/年、米国 8 万名/年、EU10 万名/年、中国 32 万名/年、インド 55 万名/年)。仮に国内発症者の 3 割が本システムを利用したとすれば、 見込みユーザー数は年間 6,000 名となる。国内施設あたり平均導入数を 3 個とした場合の国内最大市場 規模(TAM)は 456 億円であり、今後さらなる開拓が期待できる。」との事でした。
出典:https://openjicareport.jica.go.jp/pdf/12323077.pdf
インドの人口は13億(2021年)で、2023年中には中国を抜き世界一位になると予測される事。加え、モディ政権が、医療衛生面の改善を積極的に行なっている事などもあり、今後、日本の技術がインドの医療現場で活きるチャンスが大いにあるのではないでしょうか?
SDGsに貢献したい企業様をサポート致します
インドには解決すべき課題が多くありますが、だからこそ商機がある。日本の高い技術力が大きく貢献するとグローバルジャパンは考えています。
インドにオフィスがある弊社が、現地で強力なネットワークを生かし、SDGsに貢献したいと意欲をお持ちの企業様をサポート致します。現地の法律や税制、現地パートナー企業のマッチングなど、あらゆる面でビジネスをサポート致しますので、ぜひ貴社の技術をインドで輝かせてみませんか!?